黒崎野絵海さん(5期生)

簡単に自己紹介をお願いします。

はい、私は関西学院大学国際学部の4年生です。昨年の春法学部を卒業し、今は二学士目に挑戦しています。自分自身、様々なことに関心を持っているので、1つの学部できちんと学ぶことで軸を持ちつつも、他の学部で勉強も出来ればと考えていました。大学では人道問題に関する国際政治を研究したほか、国連フォーラムにも参加しています。

なぜ薮中塾に参加したのですか?

薮中塾自体は高校2年生の時に知っていました。先輩に出会って、イベントを紹介していただいたのがきっかけです。最初はイベントに行って、これは難しいぞ、私が入る場所ではないかな…と思っていましたが、和気藹々としつつ楽しみながら議論しているコミュニティなんだなということが印象に残っていました。大学生活の中で、様々な勉強会を作る機会に恵まれましたが、自分の意見の構築の仕方や専門外のテーマについて意見を作る難しさを実感しました。しかし、いずれは自分の専門外でも意見を発信していきたいと思い、薮中塾への参加を決めました。

 

薮中塾で得られたものはありましたか?

最初の半年は、年上で議論に自信のある方に圧倒され、なかなか自分の意見を発信できませんでした。ただ、議論をよく見るようにし、他の人がどのように意見を作っているか分析するようにしました。分析の過程で、議論の大枠を掴みながら論じる人、丁寧に準備を重ね、多くの具体例を交えながら話す人がいることに気付かされました。私はどちらかというと後者だったので、丁寧に準備をするよう心がけ、Speak out with logicにつなげていくようにしました。入塾前も大学内などで議論やディベートに携わる経験はありましたが、理想的な議論を知ることは出来ませんでした。その点、薮中塾は議論の仕方を把握するのにぴったりの場所でした。経験値の高い人も多く、塾生のレベルが高いことを実感しています。

5期の勉強会の中で印象に残っているものを教えて下さい。

12月に実施した「情報公開」は印象に残っていますね。情報が公開されないから判断できない、でも政府側も情報公開できない理由がある、一種のジレンマを感じました。また、自分は法学部生だったこともあり、法律に違反することはしてはならないと思っていましたが、それは思考停止に陥ることもあると実感しました。なにかを判断する上で「情報」は大事ですが、その情報の取り扱いについても議論があります。私たちが議論を行う上で、いかに情報が重要なのかを意識した勉強会になりました。

これから取り組みたいことを教えて下さい。

分野を問わず意見を発信できるようになりたいと思います。現在携わっているインターンではサステナビリティのコンサルティングをしています。様々な会社が人権、環境に取り組むようになってきましたが、現在はどう取り組んでいけばいいのか悩んでいるフェーズであると思います。自分自身、様々な課題に触れてきたこと、環境問題やジェンダーなど、薮中塾の勉強会で学んだことが役立っており、その知識をもとにコンサルティングで意見を発することもありました。1つのことに縛られるだけではなくて、様々なことに触れることが大切です。薮中塾で学んだことを、得たものを今後のキャリアの中で意識し続けたいと思っています。

最後に、薮中塾に対する思いを聞かせてください。

どの期を切り取っても多様性に富んでいる、それが薮中塾です。そしてお互いに誠実に議論しあえる場。そういった場って、本当に貴重です。OGになって数年経ちますが、今でも同期とは連絡を取り合っています。先日ビデオ通話をした際には、薮中塾長もいらっしゃいました(笑)。その期が終わったあとも関係性が続く。たった1年だけだけど、深い人間関係が構築できること、思いを話せる場であること。それが薮中塾の魅力ですね。

薮中塾長も毎年続けるのは大変だと思いますが、是非続けていってほしいです。私自身もOGとして支えていければと思っています。