【期間限定公開】薮中塾長インタビュー

薮中塾長へのインタビュー記事を期間限定公開します。薮中塾が設立された経緯に始まり、未来の薮中塾生へのメッセージまで、塾長の思いが伝わる記事になっています。是非ご一読ください。(※2020年にFacebookに掲載した記事を再構成しています)

Profile

薮中三十二塾長
 元外務省事務次官
 立命館大学特別招聘教授、大阪大学大学院国際公共政策研究科特任教授

薮中塾グローバル寺子屋が設立された理由

Q,もともと寺小屋のような場を作る予定だったのですか?
A,外務省で40年ほど勤務し、10年ほど前から大学で教鞭をとるようになりました。外務省で働いていた頃から大学で教えることや、寺小屋をつくるということは考えていました。

 

Q,若者に対してどのような問題意識をお持ちでしたか?
A,問題意識として、日本人はこれから世界に出て戦っていかなくてはならないということがあります。現に日本人の若者は日本の居心地の良さに浸かって、外国へ留学する学生の数も減っています。このような問題意識を現代の若者に問いかけ、彼らに関心を持ってもらうことを考えていました。

 

Q,実際にどのような経緯で設立されたのですか?
A,最初は大学で教鞭をとるのみでしたが、そのうちに生徒のほうからクラスの中だけではなく、他に場を設けて私の経験や考えを教えてほしいという話が出まして、寺子屋を5、6人の学生と始めるに至りました。そこでは塾生が主体となって議論をする場を作りたいと考えていました。塾生が自分で考えて意見を持ち、それを堂々とSpeak Outする、それも一方通行ではなく、他者の意見を聞く場を作りたいと考えていました。

 

塾生に対して感じたこと

Q,寺小屋を始められて、当初抱いていたイメージと実際に出会われた塾生にイメージの違いはありましたか?
A,寺子屋を始めた翌年から塾生を公募するという話が出ました。講義の場ではなく議論の場のため、最大でも20人ほどしか募集できないという話をしまして、その翌年から実際に公募をしました。応募が多くあったのは嬉しかったですね。
毎月土曜日に集まって、議論をするという形になりましたが、集まってきた塾生たちはその一回の勉強会のためにとても熱心に準備をしてきまして、その積極的な姿勢に驚かされました。ぬるま湯につかっている若者に喝を入れるというように考えていたのですが、その熱心な姿勢は想像外で驚きました。

 

Q,印象に残っている塾生を教えてください。
A,印象に残っているのは、工学関係を専門に学んでいる学生の面接をしたのですが、「AIについては専門的に学んでいるので自信があります。将来的にアメリカや諸外国と特許などに関してやり合う必要があるから、それを学びに来ました。」という学生がいまして、運営をしていた塾生に必ず入塾させるようにお願いしました(笑)。また、今年も島根や福井など遠方から毎月来てくれる塾生がいますが、一度東京から来ている塾生に「毎月遠くまで大変だね」と言ったら「仕方ないのです。こういう場があることを知ってしまいましたから。」と言われて、この寺子屋もこれから先ずっと続けなくては、と強く思いました。

 

勉強会について

Q,勉強会に対してどのように感じておられますか?
A,扱うトピックも塾生の間で決めてきて、そのトピックに関してどのように話し合うのか、最終的なディスカッションにどうつなげるのか、よく考えて色々なやり方をしているのは私にとって新鮮に感じますね。薮中塾の印象として、男女比が1対1で、理系も少なくとも3割ほどは集められようにしてる、ということがあります。

 

Q,印象に残っている勉強会を教えてください。
A,印象に残っているのはゲノム編集を扱った回ですね。ゲノム編集自体の効果やそれに関する国際的な規制について話し合いました。勉強会で取り扱った1年後に世界的に話題になり、ずいぶん先の話をしていたのだなと感心しました。色々な観点を持った人が集まるのはこの塾のいいところだと思います。

塾生に対して感じたこと

Q,薮中塾グローバル寺子屋という塾名ですが、塾長が思われる真のグローバル人材とは何ですか?
A,外国との交渉をする人は、どの国にもそんなに多くはないかもしれません。しかし、日本と他国との大きな違いは、日本は国境も近くになく、国内で完結してしまいます。つまり、余分なことを言わなくてもいい環境であるということです。逆に海外では口数が多く、自己主張が激しい。自分の意見を持つことが日本では嫌がられるが、グローバルでは役に立ちません。その中で私が考えるグローバル人材とは、自分の考えを持って、相手に主張して伝えることができる、そして相手の考えも理解できる人ですね。そこからお互いの信頼関係を構築できる能力も必要です。独りよがりになってはいけなく、世界情勢を理解することも大切なので、常に公開情報である新聞やニュースを瞬間的に分析できるようにするべきですね。

 

Q,日本人は考えを持って主張することができないのではなく、慣れていないだけなのですね。
A,普段から慣れていないと急にはできない。つまり自分自身でどう考えるかという癖をつけていくべきなんですね。それを塾生の学びとしてみんなにやってもらいたいです。

 

Q,最後に、薮中塾に興味をお持ちの方々にメッセージをお願いします!
A,各々みんな力はあると思うので、恐れずにのぞいてみてほしいですね。薮中塾という場所を知ってもらうためにも公開イベントがあります。みんな内心は考えているが、それを目覚めさせるのが薮中塾。入れば絶対に成長して変われる場。そうでしょう?(笑)

 

Q,恐れず発言すること、一歩踏み出すことが大切ですね。
A,日本人はみんなの前で話すことが苦手。ただ慣れていないだけ。でもやれば誰でも変われる。その場としての薮中塾をぜひのぞいてほしいということをメッセージとしましょう。

この記事は2020年1月Facebookに掲載したものを再構成したものです。